8月25日、メディア・ツーリズム研究センターによる主催、北海道大学観光学高等研究センター共催で、「瞬間を切り取る:旅行、メディア、文化継承 」の4回目のイベント、「映画『UKOAPKAS』 上映会&トーク」は北海道大学高等教育推進機構Sky Hallにて開催されました。
イベントは、日豪の先住民による文化交流についてのドキュメンタリー映画『UKOAPKAS』の上映と、その後のトークセッションの二部構成で実施されました。
「UKOAPKAS」は、アイヌ語で「相互交流(mutual exchange)」を意味する言葉です。映画として、『UKOAPKAS』は2024年6月に二風谷で開催されたリノプリント・ワークショップを舞台に、日本とオーストラリアの先住民族、アイヌとアボリジニのアートとデザインの創造的対話を描いた作品である。本作は北海道大学の渠蒙准教授が監督、鵜澤加那子助教が制作を担当し、先住民族文化が未来へと継承される可能性を問いかけています。
映画上映後、トークセッションには北海道大学の渠蒙准教授、鵜澤加那子助教が登壇しました。司会は北海道大学のツァゲールニック・タッチャナ氏が務め、映画の制作背景や二風谷で行われたワークショップの意義を手がかりに、アイヌを含む先住民族の歴史と現在、そして現代社会における文化継承とアイデンティティのあり方について、多角的な問いが提示されました。渠准教授と鵜澤助教は本作を通じた異文化間の協働の意義、そして制作過程における現地との関係性や素材への向き合い方などについて具体的な説明がなされました。
当日は20名以上の参加者が来場し、映画の撮影意図や表現の意味、日本社会における先住民族の生き方や文化の位置づけをめぐって、来場者から多くの質問が寄せられました。登壇者と参加者との間で活発な意見交換が行われ、先住民族文化をめぐる理解を深める重要な機会となりました。

