センター長ご挨拶

ご挨拶

メディア・ツーリズム研究センターは、2017年にメディア・コミュニケーション研究院の「付属の研究センター」として設立されました。本センターは、メディアと観光という二つの領域が交差するさまざまな現象を学際的に捉え、現代社会における変容する文化、経済、アイデンティティのあり方を問い直す場として機能しています。

グローバル化やデジタル化の進展により、観光は単なる移動や消費の活動を超えて、情報、イメージ、記憶、ナラティブといったメディア的要素と密接に結びついた社会的実践となっています。このような背景のもと、メディア・ツーリズム研究センターは、メディア研究と観光研究を架橋することで、現代社会における人々の移動や表象の意味を多角的に解明しようとする取り組みを推進しています。

また、本センターは学部内外の研究者の交流と協働の場でもあります。多様な専門性をもつ研究者が集い、自由な議論と共同研究を通じて新たな知的ネットワークを形成することで、学問的探究の深化と社会への貢献を目指しています。

今後とも、メディア・ツーリズム研究センターの活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年5月
メディア・ツーリズム研究センター長
パイチャゼ スヴェトラナ
(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 教授)