設立趣旨・活動内容

設立趣旨

現在、情報通信技術(ICTs)の高度化、メディアの多様化に伴い、電子メディア空間と現実空間の交錯、コミュニケーション様式の変容、大衆文化を中心とした文化の越境と受容といった現象が、ボーダレスな形で急速に進んでいます。さらに同時に進展している、東アジア圏を中心とした国際的な観光交流人口の爆発的増大、人のモビリティの高まりは、こうしたボーダレスなコミュニケーションや文化越境の進展を、具体的場所に結びつけながら加速させています。

こうした状況下で発生する諸現象・諸課題に取り組むには、従来のメディア研究とツーリズム研究の領域横断的アプローチが必要不可欠となります。国際広報メディア・観光学院ならびにメディア・コミュニケーション研究院では、こうしたメディア研究とツーリズム研究の領域横断的な研究テーマに世界に先駆けて取り組み、国際的な研究成果の蓄積を行ってきました。

こうした背景のもと、メディア研究とツーリズム研究の領域横断型共同研究を推進し、メディア・ツーリズム教育の実質的高度化を支援・促進するためのハブ、プラットフォームとして、メディア・ツーリズム研究センターを設立するものです。

活動内容

メディア・ツーリズム研究センターでは大きく以下の4点に沿った活動を行います。

  1. メディア研究とツーリズム研究の架橋ならびに分野融合を促進する,先駆的・萌芽的研究領域の開拓,関連共同研究の推進
  2. メディア・ツーリズム研究の国際的展開のための研究者・研究機関のネットワーク構築
  3. 研究成果の国内外へ向けた発信・公開支援
  4. 大学院生の研究成果発表機会の提供,教材の開発など,研究成果の教育分野への還元

現在、本センターでは、コンテンツ・ツーリズム研究、拡張現実ツーリズム研究、東アジア観光文化研究の三つの重点テーマを設定し、専門領域や所属を超えた共同研究グループが、先駆的・萌芽的研究領域の開拓を目指し、調査・研究を推進しています。