当センターの田代亜紀子准教授が分担執筆者として参加した書籍『東南アジアの文化遺産とミュージアム』(山形眞理子・徳澤啓一 編)が、2023年6月雄山閣から出版されました。
【内容紹介】
多くの世界文化遺産で知られる東南アジアの国々が直面する現実と課題
ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、フィリピン、インドネシアの文化遺産と現地のミュージアムを取り上げ、文化遺産とその価値、保護の取り組み、特色ある活動等のさまざまな論点を検討する。
【目次】
東南アジアの文化遺産とミュージアム 目次
刊行にあたって (徳澤啓一・山形眞理子)
東南アジアにおける文化遺産及び自然遺産の分布
東南アジアの世界遺産とミュージアム― ユネスコのミュージアム支援事業を中心に―(林 菜央)
フランス極東学院のインドシナ研究と博物館(俵 寛司)
チャンパの世界遺産「ミーソン聖域」とサイト・ミュージアム(山形眞理子)
ホイアンの文化遺産と博物館(菊池百里子)
ラオス北部から中部における埋蔵文化財調査・文化財保護と博物館―ポストCOVID-19の現状と課題―(清水菜穂)
ラオスの文化的景観と博物館―遺産マネージメントと観光―(小田島理絵)
世界遺産アンコールと博物館―保護・開発・文化遺産国際協力―(丸井雅子)
カンボジアにおける染織業とその伝承―戦火による断絶と国際的な支援―(朝日由実子)
博物館をめぐるモノと人の諸関係―タイを事例として―(池田瑞穂)
バンチェン遺跡における国立博物館とコミュニティ博物館―地域住民とのかかわりから―(中村真里絵)
文化と産業を結び付ける観光とミュージアムの役割―タイ・ランパーン県における「窯業とその文化」をテーマとする文化産業観光―(德澤啓一)
チョコレートヒルズ―フィリピン・ボホール島における「暫定」世界自然遺産とその課題―(辻 貴志)
フィリピンの文化財と国立博物館に関する法律(深山絵実梨)
インドネシアにおける文化遺産とオンサイト・ミュージアム(田代亜紀子)
文化遺産の保存と活用を支えるミュージアム―近代から現代にかけてのミッションの変遷―(德澤啓一・山形眞理子 )
おわりに(德澤啓一・山形眞理子)