当センターの岡本亮輔教授と天田顕徳准教授が分担執筆者として参加した書籍『現代宗教とスピリチュアルマーケット』(山中弘 編)が、2020年弘文堂から出版されました。
【内容紹介】
ツーリズム、アニメ、映画、自己啓発などに宗教的要素が紛れ込み、好みのままに宗教を選ぶ消費者と需要に応じる供給者のダイナミズムが生まれている。
グローバル化する消費文化のなかで宗教はいかに生き、変化しているのか?
寺院、教会、教団など宗教組織によって独占的に管理されてきた宗教マーケットに、人々の宗教的需要に応える新たな参入者が続々と現れている現代宗教の多様な様相を鋭く分析する。
【目次】
山中 弘 序論:現代宗教とスピリチュアル・マーケット
第1部 パワースポットとスピリチュアル・マーケット
岡本亮輔 ジェネリック宗教試論
鈴木涼太郎 消費される場所、脱商品化される旅
大道晴香 パワースポットのメンタリティ
問芝志保 2010年代のスピリチュアル市場における先祖供養と墓参り
村上 晶 亡き人を思う供養の祭りへ
第2部 聖地の変容とツーリズム
平山 昇 近代日本の鉄道と社寺参詣
卯田卓矢 ツーリズムによる聖地運営システムの構築
天田顕徳 「山伏文化」の資源化・商品化
山中 弘 長崎の世界遺産とかくれキリシタン
今井信治 アニメ「聖地巡礼」の生成と展開
門田岳久 神々の過疎化
畔上直樹 戦間期都市近郊地域社会と神社聖地論
外川昌彦 聖地巡礼ツーリズムにおける「生きられた聖地」と「想像された聖地」
第3部 グローバル化とスピリチュアル・マーケット
安田 慎 ウスターズたちのスピリチュアル・マーケット
河西瑛里子 ノスタルジック・ニューエイジ
別所裕介 現代チベットの菜食主義運動と牧畜社会