- シンポジウムタイトル:平和観光研究の可能性
- 日時:2017年12月11日(月) 13:00~19:00
- 場所:情報教育館 3階 スタジオ型多目的中講義室
- 概要
北朝鮮の核問題を始め、日中、日韓、中米、中韓など、東アジアにおける様々な政治的かつ軍事的な緊張感が高まるなか、平和研究はますますその重要性を増している。またそのなかで、人の移動と空間・場所の変容、他者と自己へのまなざしの構造を探求する観光研究の可能性も大きく拡張している。
今回開催される国際シンポジウム「平和観光研究の可能性」は、平和研究と観光研究という二つの領域の出会いを通じて、東アジアの平和と新たな関係構築に貢献するための学問的可能性を模索し、それを担っていくための新たな学術交流の場を見つけ出すことを目的に企画された。
シンポジウムでは、平和研究の拠点としてすでに輝かしい成果をあげている広島大学平和科学研究センターとソウル大学平和統一研究院、及び新たな観光研究の潮流を生み出すことを目指している北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院 メディア・ツーリズム研究センターの研究者が参加し、「平和観光研究」を持続可能な領域として成長させていくための観点と方法について幅広い検討を行う。
- プログラム
13:00~13:10 開会の挨拶
山田義裕(北海道大学大学院・メディア・コミュニケーション研究院長・教授)
第1部
13:10~13:50「北海道における平和観光研究の可能性」
石森秀三(北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長)
13:50~15:00 「東アジア辺境における冷戦景観と平和観光」
チョン・グンシク(ソウル大学平和統一研究院長・教授)
15:00~15:40「原爆体験とは何か、ヒロシマとは何か:「平和観光」という視点から考える」
川野徳幸(広島大学平和科学研究センター長・教授)
15:40~16:00 休憩
第2部
16:00~17:00 「平和観光のための資源の再構成:鉄原観光を中心に」
チョウ・ギョンジン(ソウル大学環境大学院教授)
17:00~17:30「参加型継承:原爆体験と平和観光の接点」
ファン・デル・ドゥース 瑠璃(IPSHU外国人客員研究員、JSPS特別研究員)
17:30~18:00「交流と相互理解の手段としてのツーリズムを考える:ヘリテイジツーリズムと コンテンツツーリズムの取り組みから」
山村高淑(北海道大学観光学高等研究センター教授)
18:00~18:50 総合討論
討論:
パク・ミョンギュ(ソウル大学社会学科教授)
ヒョン・ヘギョン(済州学センター専門研究員)
西川克之(北海道大学大学院・メディア・コミュニケーション研究院副研究院長・教授)
18:50~19:00 閉会の挨拶
清水賢一郎(北海道大学大学院・メディア・コミュニケーション研究院 メディア・ツーリズム研究センター長・教授)
司会:金成玟(北海道大学大学院・メディア・コミュニケーション研究院准教授)
主催:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
メディア・ツーリズム研究センター